第一子の話 〜妊娠がわかった時〜

子育て

たま家には、現在子どもが1人います。

健康に育ってくれているわが子を見ると、妻が妊娠を教えてくれた日 を昨日のことのように思い出します。第一子が生まれてくるまで、実は大変な道のりがありました。

人の記憶は薄れゆくものであるため、その過程を忘れないように、いつか伝えられるように文字に残そうと思います。

妊娠が分かった日

ある日、妻が「生理が来ていない」と私に言ってきました。私は、その言葉を理解するまでに少し時間がかかりました。その日、妊娠検査薬を使ったところ、陽性と判定が出ました。

子どもはいずれできるものと考えていたのんきな私は(おそらく今もそう)、ただただ喜んでいました。しかし、よく考えてみると結婚してから2年が経過しており、自然妊娠としては遅い方 でした。

喜んでいるだけの脳天気な私の代わりに、妻は夜な夜な地元で里帰りをすべきかどうかなど様々考えていたそうです。その数日後、妻は産婦人科を受診しました。

奇跡と言われた妊娠

最初の受診の際、私は仕事を休めず妻と一緒に行くことができませんでした。検診に行った妻から超音波検査による撮影結果を送ってもらい、私は仕事を終えてすぐに家に帰りました。

と、ここまではとても順調な話だったのですが、実はこの妊娠により妻の身体の状態があまり良くないことも判明しました。子宮筋腫とチョコレート嚢胞という病気の存在 です。

これらの病気は子宮内膜症と呼ばれていて、女性の生理によって起きる子宮内膜の増殖が、子宮以外で起きます。特に20~30代の女性に発症が多いとされており、不妊の原因となります。妻の場合は、子宮と卵巣にこの子宮内膜症が起こっていました。

妻は担当してくれた医者から「この状態で妊娠すること自体、奇跡です!」と言われたそうです。妊娠しづらい状況の中での妊娠に加えて、これらの病気を教えてくれたことも奇跡と言うほかありません。

筋腫や腫瘍は、痛みや経血の異常などの自覚症状が現れないと、なかなか認識できません。わが子は妊娠によって、妻の身体の状態も教えてくれたのです。

直径約9cm

担当した医者は嚢胞の状況について「嚢胞は大きいですが、(妊娠しているため緊急の)手術は現状行いません。また、大きいため出産の時、破裂する可能性もあります」と伝えていました。

破裂の可能性?時限爆弾かよと言いたくなるアホな私でした。胎内の子どもの成長と共に、腫瘍が圧迫されていくためでした。

妊娠中はとりあえず経過観察をしていく、というのが医者のスタンスでした。妊娠自体はとても喜ばしいことなのに、なぜか危うさを感じました。しかし、幸いなことに妊娠中は生理が起きず、ホルモン分泌の波が毎月起こりません。そのため、腫瘍は大きくなりにくい ということもこの時初めて知りました。

直径約9cmもある腫瘍が本当に妻のお腹にあるの?と私は信じられませんでした。しかし、妻は生理痛の痛みが左右(排卵のタイミング)で違っていたことから、その原因に納得しているようでした。

経過観察や卵巣チョコレート嚢胞への対応は、日本産婦人科医会HPでも同じ方針が述べられていました。偶然かもしれませんが、HPでの紹介事例はたま家での事例と酷似していました。

できることは?

ただでさえ、妊娠出産は女性に命の危機が伴います。せっかく子どもが生まれてくる時に、このままでは更に危険が伴うかもしれない、と私はやっと焦り始めました。

「せっかく医薬業界にいるのだから、何かできることはないのか?」と思った時に、取引先に子宝相談(不妊相談)をメインに受けている薬剤師の方がいることを思い出しました。この方への相談をきっかけに、妻の病気はのちに完全解決することになります。

身体の状態を知ること

若いから妊娠しやすい、いずれ妊娠するというのは、実は楽観的思考なのかもしれません。というのも、WHOでは不妊の定義について「不妊症は、12カ月以上に亘って定期的な避妊法を行わずに性交しても妊娠に至らないと定義される男性または女性の生殖器系の疾患です。」と定義しています。
詳細は公益社団法人 日本WHO協会HPに掲載されています。

この定義からすると、当時の私たち夫婦も不妊に該当していたのかもしれません。決して病院に行ってくださいと言いたいわけではありませんが、身体の状態を専門家に診てもらうことが 問題解決のきっかけ になるかもしれません。

次の記事では妊娠中の話になります。

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