うつは本当に薬で治らないのか?

おすすめの本

私は内科医の内海聡医師(以下内海医師)の書く本が好きです。本文の書き方は…過激という表現が適切でしょうか…?気を悪くする方がいるかもしれません。

しかし、内容がとても論理的なのです。論点がそもそもずれない、まどろっこしさがない、そして事実に基づいて真実を叩きつけてくる潔さがあるのです。個人的に、これほど夢中で読み込んだのはハリーポッターシリーズ以来でした。

今回の内容に不可欠なのは、この内海氏の書いた 「精神科は今日も、やりたい放題」というとても刺激的なタイトルの本です。この本の内容と、精神科に今なお通い続けるたまの身内の実体験を添えていきます。

精神科とは

精神科は、心と体が健康である人ならば、お世話になることはない診療科であると思います。

しかしながら現代社会では、うつや統合失調症など、精神、心の病で病院を受信する人が増えています。そんな心の病をもった人は、「治したい」という思いから精神科病院を受診することになります。

ちなみに、メンタルクリニック、心療内科、精神科など、呼び方が違うだけで実は全て同じです。

精神科の否定

「精神科は今日も、やりたい放題」の冒頭部分(9ページ)で、すでに衝撃な言葉を投げかけられます。それは「精神疾患という詐欺」という言葉です。この言葉こそ、内海医師がこの本の中で述べる核心部分になります。本の中では詐欺と言える理由について、一般の人でも分かるように診断の仕方、処方される薬の成分、終わらない通院の謎を論理的に解説しています。

世間では仕事を休む 休職理由 として、うつ病などの精神疾患が増えてきています。そのうつ病などの診断基準が、医者によって違うということから驚かされてしまいます。また、そのうつ病のメカニズムについても、脳内のセロトニン不足と言われていたことが嘘だった(事実が確認できていない)ということも衝撃です。

治療薬の依存度は麻薬並み

日本は世界で1番 「ベンゾジアゼピン系の薬」 を使っている国です。

いきなり何の薬のこと?と思われるかもしれません。実はこの薬、うつ症状や睡眠障害に使われる薬です。私の働く医薬業界では、誰もが知る大変有名な薬の1つです。一応私が働いている会社は全国展開しており、全国各地の調剤薬局で必ず聞く薬です。つまり、病院でそういう薬がよく処方され、それだけ使っている人が多いという事実が分かります。

このベンゾジアゼピン系の薬ですが、本でも注目されているように、医薬業界でも十数年前から同じく注目されていました。「認知症になりやすい」「依存度が高い」などの理由から、脱薬に向けた動きがとられていたのです。

本の中では、一体どれほどの依存性があるのか、また副作用があるのかを一覧化しています。薬の成分が麻薬とほぼ一緒であるということを知っている方は、一体どれほどいるのでしょうか。私達が飲んでいる薬とは一体何か、常日ごろから考えていく必要が述べられています。

身内が精神科へ

この本を読んだきっかけは、私たまの身内が一人、精神科に通い出してもうすぐ3年になることを思い出したからです。

彼の通院のきっかけは、上司からのパワハラがひどく、仕事を休職せざるを得なくなってしまったことです。仕事は辞めたくないけど、休まなければならない状態になってしまいました。休職届を出さなければならないのですが、そのためには医療機関からの証明書、つまり医者からの診断書が必要になります。

彼は仕事を一時的に休んだあと、復帰しようと考えていました。そのため、当初の通院目的は診断書を得るためでした。しかし、精神科で病気と診断されたら後、思いがけず薬も一緒に付帯してきたのです。

診断と薬

彼の診断名は「適応障害」でした。ドクターズ・ファイルHPによると、適応障害とは「ストレスが原因で引き起こされる感情や行動の症状によって、仕事や学業、家事育児を行うなどその人の社会的機能が大きく阻害されたり、困難になっている状態である」と述べられています。

そのうえで、パロキセチンとイフェクサーという2種類の薬が処方されていました。パロキセチンを調べてみると、パキシルのジェネリック医薬品であることが分かりました。パキシルは内海医師の本の中で紹介されており、副作用発現率が68.5%と驚異的な数字が表記される抗うつ薬でした。

原因はストレスと記載があるにも関わらず、その 根本原因 を解決せずに薬を処方している状況は、内海医師の本にあるとおりでした。

終わらない通院

通院した時、担当医はどのように診てくれるのかを聞いてみました。彼の担当医のスタンスは、高圧的に薬を必ず飲めと強要するわけでもなく、症状と上手に付き合っていくことを重視する姿勢とのことです。「年間を通じて、季節の周期と付き合っていくことが大事ですね」と可もなく不可もなくといった調子だそうです。

担当医から彼に行われた生活指導は、睡眠リズムの正常化と交感神経を落ち着けることでした。まず、職場のストレスによって逆転した睡眠習慣の改善のため、早く寝るように指示されました。加えて、交感神経を落ち着ける為に、ぬるめに設定した風呂に入浴すること、体を温める飲み物(生姜湯)などを飲むことを勧められました。

コロナ禍により、現在は電話診療で薬をもらうだけになっています。果たして電話診療だけで適切な診療が行えているかどうかは気になるところです。

おわりに

実は彼がこの精神科にたどり着くまでに、2つの医院を受診しました。その2つの医院についてはいずれ述べたいと思いますが、悲惨なものだったそうです。

休職、3年間の通院は彼のうつを改善させたのでしょうか。現代の医療に対して問題提起した本と、実際の現場を照らし合わせてみると考えるべき現実を感じます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました