いいサプリメントの選び方

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これはとある日、同級生の友人とZoomで雑談をしていたときの話です。

友人:
亜鉛のサプリメントを探しているんだけど、おすすめのものはない?
ドラッグストアでは大手メーカーのサプリメントはよく見かけるんだけど。

私:
「オットジンク」というサプリメントがあるよ。

彼は AGAを改善するために、亜鉛のサプリメント を探していました。

「オットジンク」はメイクトモローというメーカーから出ている亜鉛のサプリメントです。彼にこれを勧めた理由は、彼が亜鉛の量が多く、かつコストパフォーマンスの良いものを求めていると分かったためです。

オットジンクには、1粒に30mgの亜鉛が入っています。同様のサプリメントに含まれる亜鉛の量は15mg程度ですので、その多さの違いが分かります。また、オットジンクは60粒入りで約3,000円と、それほど高くありません。

オットジンクは、取引先でよく見かけていました。原料が一般的かつ安価な亜鉛含有酵母ではなく、海藻由来であったため、もともと関心を持っていました。

バケツ理論に似ているね

私:
そもそも、一般的に亜鉛はそんなに摂らなくてもいいものだよ。なぜなら、体内の再吸収率がとても高いから。亜鉛は再吸収率は高いが、吸収率は低い。
最近、マーケティングの勉強をしていて知った「バケツ理論」に似ているね。
穴の空いたバケツにいくら水をいれても、満杯にはならない。
体も同様で、亜鉛を吸収しにくい体質であれば、一般的な食生活では亜鉛が不足気味になる。

友人:
バケツに穴が空いているなら、いくら亜鉛の摂取量を増やしても、全て排出されてしまい意味がないのでは?
先にすべきは、亜鉛を吸収しやすくする体質改善ではないの?

私:
体質を改善するには時間がかかる。
なので、まずは亜鉛の摂取量を増やして栄養不足を改善し、それをしつつ体質改善に取り組んだほうがいいと思う。

亜鉛は必須微量元素と言われていて、 体に必要な栄養素 です。多くの食品や飲料には、少量の亜鉛が含まれており、日々の食事で亜鉛は補給できます。よっぽど不摂生な生活をしない限りは、亜鉛不足には至りません。

亜鉛不足になってしまう原因は、次のことが考えられます。

  1. 亜鉛の体外流出量が多い
  2. 亜鉛の摂取量が少ない

これらの対策としては、すぐに次のことが思いつきます。

  1. 体質を改善して、亜鉛の流出量を減らす
  2. 食事を見直し、亜鉛の摂取量を増やす

1の対策は、例えばダイエットでも同様ですが、体質を変えることは比較的時間のかかるものです。そこで、すぐに対策のできる2を実施しつつ、1の体質改善を図ります。また、原因の解明も並行して行います。

亜鉛の吸収と排泄プロセスについては、内閣府 食品安全委員会のPDFに詳しくまとまっています。

ミネラルの相関関係

友人:
亜鉛のサプリを摂ることにするとして、亜鉛だけでいいのか?

私:
サプリメントから規定量を摂取するぶんには特に問題はないと思う。
しかし、1種類のミネラルを過剰に摂取してしまうと問題が起きる。亜鉛を始めとするミネラルは、身体の中で相関関係を保っているから。

ミネラルは、単独のものを極端に摂取しすぎると、相互関係にある他の ミネラルの吸収バランス を崩してしまいます。亜鉛を摂取しすぎると、鉄や銅といったミネラルの吸収バランスを崩します。逆に、鉄を摂取しすぎると、カリウムやリンの吸収に影響を及ぼします。

特定のミネラルを大量に摂取すると、ミネラルバランスが崩れ、関係のある他のミネラルが不足気味になる場合があります。つまり、サプリメントを使う際は、ミネラルバランスを考えて摂取しないと意味がないのです。

これは以前書いた記事ですが、食品添加物からのリンの摂取がとても多い話を紹介しています。

【薬がいらなくなる?】医者から学ぶ食事の重要性〜後編〜
前回の記事では、栄養の不足がもたらす病気について紹介しました。日本は歴史上、栄養不足による脚気の大流行を2度経験しました。病気の原因がビタミンの不足であるという理解と飢餓の根絶により、その存在は姿を消しました。しかしながら、私の働く薬...

理想のサプリメント

友人:
1種類のミネラルの偏った摂取がダメであれば、現代人の食生活のバランスに合わせて、ミネラル全部入りのサプリメントがあればいいんじゃないの?

私:
完璧なバランスのものはないんだけど、理想に近いものはあるよ。

栄養バランスは人それぞれ異なるため、そもそも万人に合うあらゆるミネラルを含んだ完璧なサプリメントは存在しません。

でも、マルチミネラルと書いてあるサプリメントを店頭で見かけますよね。

これらは、一見バランスが整っているように見えますが、ミネラルの相関関係は考慮されていません。酵母由来の原料をただ混合しているだけで、人体に吸収しやすい構造にはなっていません。ですが、安価に製造することができます。

食品から抽出された、ミネラルの相関関係が保たれた稀有なサプリメントも存在しています。
これらは、ただ混合されただけのものとは異なり、人体に吸収しやすい構造になっています。しかし、製造コストは格段に上がります。

トレードオフの関係

バランスの良さそうなサプリメントは安価なものが多く、薬を販売しているドラッグストアに限らず、100円ショップに至るまで広範囲で取り扱われています。

一方、ミネラルの相関関係が保たれたものは高額なため、相談薬局のような説明能力のある場所で局地的に取り扱われています。

価格と流通によって、サプリメントには「量と質のトレード・オフの関係」 が生じていました。

以下、様々な売り場を見てきた営業マンである私の小話です。ミネラルバランスと質がよく、お客様からの反響の高いサプリメントに、牡蠣を使用した製品がありました。トレードオフの関係性から、やはり値段は高めでした。少々敷居が高いかもしれませんが、相談薬局などで比較的取りそろえがあるようです。

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長い話になりましたが、友人の疑問は無事解決することができました。※トレードオフの結果、友人は亜鉛の量を摂る方針で決定したようです。

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