【薬がいらなくなる?】医者から学ぶ食事の重要性〜前編〜

栄養

アンテナを張ることで出会った本

食事の食べ方を変えるだけで病気が治る、予防できると言われたらどうしますか。

今回紹介するのは、「薬がいらない体になる食べ方」という本です。この本では、 薬や手術を治療の第一選択肢としない考え方 を提唱してします。

私自身、薬業界で働いているため、本のタイトルを見た時はまず懐疑的に思いました。「え? 薬を処方する側の人間が、薬を不要にしてしまっていいのか」と。

医者が自らを否定するようなタイトルへのギャップと、提唱する代わりに何かを売り込むような商売の気配が全く感じられなかったことから、この本を手に取らずにはいられませんでした。

食事について振り返る

現代はライフスタイルが多様化しています。家庭環境や就業により、人によっては1日2食であったり、深夜に食事を取ったりと様々です。

私達は義務教育を通して、朝・昼・晩の1日3回、当たり前に食事を摂るように教えられました。しかし、現代社会で生活する上で、この当たり前を維持することが難しいと感じる方は少なくないかと思います。

本来食事の目的は栄養補給

実際、1日に何回食事を摂れば良いのでしょうか。

腑に落ちるであろう答えは、国民生活を司る厚生労働省HPに掲載されていました。そこには現在の3食につながる運動論の話がありました。

3食について記載があったのは、 栄養3・3運動 という食生活のあり方を示した運動の中でした。この運動の中では、3という数字が2回登場します。それぞれ、3色(赤、黄色、緑)・3食(朝、昼、晩)の意味を持っています。

3色が示しているのは、以下のように分類された食品の色とその特性です。

  • 「赤色の食品」: 肉、魚、卵、大豆、牛乳など血や肉をつくる食品
  • 「黄色の食品」: ご飯、パン、芋、砂糖、油など働く力になる食品
  • 「緑色の食品」: 野菜や海藻、果物など体の調子を整える食品

そして、3食は比較的最近に付け加えられたようです。私達の常識である1日3食の3は、なぜこの運動に加えたのでしょうか。その理由は、生活の多様化によって食事の頻度が減り、十分な栄養を摂ることができていないという問題解決のためでした。

私達の栄養状態はどうなっているのか?

しかしここであえて考えてみます。1日3回食事を習慣化してきている私達は、本当に3回食事をしなければ栄養不足になってしまうのでしょうか。

疑問を解決するため、国民栄養調査の結果を見てみました。国民栄養調査とは、日本政府が数年に一度行う、大規模な国民の栄養状態調査のことです。5大栄養素のみに限定しますが、結果を確認してみたところ次のようなことがわかります。

  • 十分な摂取:炭水化物、タンパク質、脂質
  • 不足気味のものがある:ミネラル、ビタミン

5大栄養素の細かな数字は割愛していますが、おおむね摂取目安は満たされていました。細かい内訳では、ミネラルとビタミンの数種類が不足気味であると示されている程度でした。

年齢によっては栄養素の不足が目立つ年代もありましたが、病気になるほどのものではありません。平均の話になってしまいますが、日々必要とされる 栄養を充足させる為 には、現状3回の食事がマッチしているということがわかりました。

白米食で病気になる?

不足気味の栄養素があったとしても、日常生活に支障がなければあまり意識することはありません。しかし、身体に病気として現れてしまっては、治すまでたいへん苦労してしまいます。

あまり身近に感じない栄養不足による病気ですが、日本では歴史上2回の大流行した病がありました。それは主食であるお米にまつわる、脚気(かっけ) という病気です。

脚気の歴史

米と脚気は歴史上密接につながっています。米に含まれるビタミンの一種は、精米される事により減少してしまいます。精米は玄米から糠や胚芽を削るのですが、そこにはビタミンも含有されているのです。そのため、玄米から白米に加工される過程で、ビタミンの大半が一緒に失われてしまいます。

江戸患いと呼ばれた脚気が流行したのはまさに江戸時代。当時は白米が高級品で、なかなか食べることができないものでした。そんな高級品の白米が、幕府のお膝元である江戸ではいくらでも食べられたそうです。

白米を食べ続けることによって罹る脚気は、別名贅沢病とも呼ばれたそうです。ビタミン不足により罹る脚気は、倦怠感、イライラ、心不全を起こして死亡するリスクのある怖い病気でした。

脚気という病気は近代、明治時代にも大流行をします。1870年以降、毎年1〜3万人なくなる国民病となったのです。日本では、季節性のインフルエンザに罹患して亡くなる方は約1万人ほどであり、大流行していることがわかります。

栄養を補うことで

脚気は極端に1つの栄養素が不足することによって患う病気の一例です。その学びは、栄養素の不足に気をつけることが病気の予防につながるということです。

後半では、本の中でも提唱している食事の食べ方を変えるだけで病気が予防できる方法 について、現場の話も交えて紹介していきます。

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