逃げるは恥だが役に立つ、を実践しよう

おすすめの本

逃げるは恥だが役に立つというドラマをご存じでしょうか。私はそのドラマを見たことがなかったのですが、『逃げ出す勇気 自分で自分を傷つけてしまう前に』という本の中でドラマを知りました。

ドラマのタイトルになっている「逃げるは恥だが役に立つ」という言葉は、元々スウェーデンのことわざで 「逃げるのは恥だけれど、生き抜くことの方が大事」 という意味があるそうです。ドラマの第1話で言及されていたそうです。今回紹介する本の著者である、ゆうきゆうさんが引用されています。

「逃げ出す勇気」という言葉の中には否定と肯定の要素が混在し、違和感があります。日本ではあまり聞かない類のことわざです。この「逃げ出す勇気」ということわざの本質、実は薬を服用されている方に必要とされているのです。特に長期で服用されている方です。 ストレスの原因から逃げ出す勇気 があれば様々な病理のリスクが減少するからです。

逃げる ≠ 負け、逃げる ≒ 戦略的撤退

「逃げだす勇気」という言葉は決してネガティブな意味ではない、と『逃げ出す勇気 自分で自分を傷つけてしまう前に』の中では明言されています。出来るだけ傷を負わずに難局を乗り切る 戦略的撤退 であると明確に書かれているのです。

逃げることは体制を整えることに過ぎないのです。

つまり再起不能のならないために逃げ出すことを最も重要としています。再起するため、次がある状況にするために逃げるのです。余力を残した撤退をすることで、自身が置かれている状況を冷静に見ることも可能になります。

逃げ出すべき人

薬を使用されている方の中には、 逃げ出す勇気 を持つべき方がいます。それは1年以上継続して使用している薬(特に対処療法)がある方です。塗布剤も含みます。

私が相談薬局にて店頭事例をヒアリングして気がついたのは、睡眠導入剤を長期使用している方が多いと感じたことです。

睡眠導入剤は海外では短期間で処方されることが一般的です。それに対し、日本は処方される期間が非常に長いのです。現在では短縮傾向になってきたようですが、それでも海外に比べ長期であることには変わりありません。また、日本人1人あたりに処方される量も 欧州の数倍以上 なのです。

この問題は新聞記事で過去取り上がられたことがありますが、その扱いはとても小さいものでした。

長期使用の危険性

なぜ長期で薬を使用している方が逃げ出す勇気を持つべきなのでしょうか。それは、薬を使用しても根本原因は一向に解決されることはなく、むしろ薬を使用しないと眠れないという悪循環になってしまうからです。

睡眠導入剤の作用メカニズムを簡単に説明すると、薬の作用で脳の働きを低下させ、気絶させているようなものなのです。決して不眠を改善させるわけではなく、むしろ長期使用によって睡眠導入剤がないと眠れない体質になってしまいます。

似たような事例は、他にも身近に多くあります。

  • 生理痛: 痛み止め
  • 胃酸過多: 胃薬等
  • うつ: 向精神薬
  • 腹痛: 下痢止め
  • 腰痛: 湿布薬
  • 頭痛: 痛み止め

対処療法は症状が治まったらやめる、という本来短期間で行われるものであり、根本原因を解消するものではありません。対処療法を長期間続けてしまうと、耐性が生じたり、体質に変化 が生じてしまったりします。

この状況を変えるためには、根本原因から逃げ出す勇気(戦略的撤退のマインド)が求められてくるのです。

抱え込まず逃げ出す勇気

書籍の第1章では、日本の現代社会は逃げたら負け犬認識、逃げ出しづらい社会構造であると述べています。取引先の相談薬局で働く方から聞いた話ですが、
仕事の責任感や病院に行くことへの後ろめたさからストレスを抱えて来店される方がいるそうです。

逃げ出すことができず、結果として限界を迎えてしまい離職、手術が必要な病気になってしまうまで精神をすり減らしているケースもあるそうです。こうなると立て直す余力はなく、回復して 再起するまで長い時間を要する ことになってしまいます。

最後に

書籍の第2章以降では、戦略的撤退の必要性や、人間関係で生じるストレス回避の具体的な方法について述べています。ストレスは人間の成長には欠かせないものですが、多すぎると逆効果となってしまいます。

もし、今回の記事を読まれて「逃げ出すべき人」に少しでも当てはまると思う方はぜひ書籍を読んでみてください。戦略的撤退を取り入れて、再起不能な状態になる前に対処療法の矛盾から 逃げ出してください。

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