精密検査の回避に解熱剤を使うことが起きている?~現場小話~

健康

担当している取引先を定期的に訪問する仕事、いわゆるルート営業が私の仕事です。担当する年数が長くなると関係性も深まり、興味深い話や噂を聞く機会がたまにあります。これからの兆しなのか明確ではないのですが、動向と捉えるべき事案か、と思った話がありました。

これまでコロナ禍において、薬業界では3回の大きな特需が発生しました。「マスク」→「消毒用アルコール」→「うがい薬」(★今ここ)と続きました。そして最近、ほんの一部の取引先から 解熱剤がよく売れている と言う話を聞いたのです。なぜそのようなことが起きているのか、現場で話をしていく中で見えてきたことをまとめてみます。

コロナよりも人間が怖いという事の経験

以下、 現場で聞いた実際の話 です。

緊急事態宣言が出る以前、初期の頃にコロナに感染した方のお話です。検査を受けた結果感染が確認され、接触した方全員が検査を受けられたそうですが幸い全員陰性であったそうです。

誰にも感染拡大してなくてよかった、とハッピーエンドで終わればよかったのですが…。この方は退院後、職を追われることになり、さらに風評被害から引っ越しまでせざるをえなくなってしまったとのことでした。

「コロナウイルスよりも怖いのは人だよね」

未知なるものに対する恐怖は誰しもありますが、非常に考えさせられる言葉です。

不可抗力で風邪を引いてしまった人がいたとして、あなたは責めますか?

検温をクリアするために解熱剤?

冒頭で記載した様に、非常にマイノリティな事案ではありますが「最近風邪薬や解熱剤がよく売れるようになった」という話を聞きました。

罹患者が出た地域であったためか、「検温に引っかかりたくないという恐怖」があるのかもしれない、という分析をされていたのです。長年の経験則から、明らかに風邪の流行で売れているわけではなさそうだ、とのことでした。

発熱すると検査を受ける必要性が出てくるということに対し、強いマイナスイメージを持たれている方がいるのかもしれません。

疑われたくないという保身、現場の考察はあったものの事実は分かりません。もしも罹患という事実が生じた場合、前述したように社会生活にもたらす影響の大きさは計り知れません。

隠す必要のない社会にしなくては

先日東洋経済オンラインにて、感染者が謝罪する社会に対する記事が掲載されていました。望んでいたわけでもないのに、 罹患した人がまるで悪者の様に扱われてしまうからかもしれません。

自粛疲れや恐怖心、苛立っている空気感も関係しているのかもしれません。しかし、薬を飲んでまで隠そうと考えてしまう人が出ているのであれば、それはとても悲しいことだと思います。病気に罹ることが怖いのか、社会的ダメージを負う事が怖いのか一体どちらなのでしょうか。

大変な状態の人に寄り添う事が大切なのではないか、と考えさせる現場での話でした。

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