痔ろうの手術を回避して治せた 私のケース

痔ろう(ぢろう)という言葉を知っていますか?

痔ろう(ぢろう)とは、お尻の不調の代名詞である痔(ぢ)において、完治するまで最も時間がかかる病状です。痔は状態によって3つに分類できます。その痔の中でも痔ろうは、診断された場合手術をしなければほとんどの場合治ることはありません。

自力では治せないと言われる痔ろうと診断された私が、手術を回避して日常生活を取り戻した話を綴っていきます。

痔の1つ、痔ろうとは

私が「痔ろう」という言葉を初めて知ったのは、おそらくダウンタウンDXという番組です。何の放送回か忘れてしまいましたが、ダウンタウンのお二人も「痔ろう」らしくトークの中で痔ろうのことを「二郎、三郎と呼んでいた」と話していた記憶があります。

先ほど痔は3つに分類できると書きましたが、痔にはこのような種類があります。

  • きれ痔:肛門が切れて出血する
  • いぼ痔:肛門(内側・外側)にイボができる
  • 痔ろう:肛門に膿のトンネルができる

きれ痔やいぼ痔でも状態がひどくなれば手術が推奨される場合もありますが、痔ろうは手術が必須と言われます。というのも、膿のトンネルができてしまうことで穴が空いているからです。手術をしてその穴を塞がなければいけません。

お分かりいただけるかと思いますが、痔ろうとは痔の中において最も危惧すべき病態 なのです。

痔ろうは治せない?

TVCMでは天藤製薬の製造しているボラギノールという薬が痔という病気の認知を広げています。そのため痔と聞くとお尻が痛いもの、座薬を入れれば治るものと思っている方がいるかも知れません。

先ほど記載したように、程度によってですがきれ痔といぼ痔の症状緩和のためには、こういった市販薬を購入して使用することで一定の効果が現れます。ただし、根治ではなく症状の緩和です。

本当に治していきたい場合は、血流の改善が必須です。東洋医学的視点では、痔は血流が悪くなっていること(瘀血)が要因であると考えられています。現代医学でもタバコを吸ったり、お酒を多飲すると血管が収縮して血流が悪くなることで痔になりやすいと言われています。根本原因としては合致していて、根治したい場合は薬ではなく生活感の改善が必須 です。

まな板の鯉であるだけ?

私は痔ろうになるまで、4-5ヶ月かかったと思います。痛みやお尻の状況に耐えきれず、どうにか解消したかった私は結果として3軒の病院を受診することになりました。1軒目では痔ろうと分からず、とりあえず切れ痔と診断されて終わりました。2軒目では謎の大腸検査強要をされました。

「大腸検査をしてからじゃないと手術はしません。」

患者である私の訴えは、肛門の痛みと付随する症状の改善でした。しかし、2軒目の病院ではポリープなどの要因もあるかもしれないと強引に大腸検査を初診で予約を強制、大量の下剤を渡してくる始末 でした。

(ああ、私の言葉は届いていない。また板の上の鯉になるしかないのか?)

もうされるがままでしかないのかと絶望して帰宅後、最後の望みをかけて他の病院を調べ始めました。

セカンドオピニオン

痔ろうと診断されて調べてみたところ、主に下痢が原因となって直腸から肛門の周囲の粘膜に傷がつくことで、そこから細菌が侵入して炎症が起こって膿が溜まるということがわかりました。それが進行して、膿のトンネルが作られるそうです。

2軒目の病院では、痔ろうと診断されましたが「裂肛からなる痔ろうですね」と言われていたのです。たしかに痛みと膿のようなものは出ていましたが、穴はないような気がしていたので、この言葉に違和感を覚えたのかもしれません。

そのため、診断を親身になってしてくれて、治療方法もいくつか提案してくれそうな病院・クリニックを必死になって調べ始めました。この時に 切開を大きくしない「シートン法」という治療法 を行っているところを併せて調べました。

医療の食い物にされかけていた

後日、あるクリニックを見つけることができました。

穴のあくほどHPを見た上で予約をして向かったところ、1,2軒目とは全く異なる診断を受けました。

  • いつごろから症状が出たか
  • 現在どういう状況か
  • 今まで使った薬
  • セカンドオピニオンを求めた理由

担当してくれた医者は、本来は当たり前の話なのかもしれませんが、患者である私の話を途中で遮ること無く聞いてくれました。その結果「あなたの状態から考えると、まず必要なのは大腸検査ではないですね」と言ったのです。

「ちなみにどこでそう言われたんですか?あなたの場合、優先すべきは大腸検査ではないはずですよ」 と言われ、2軒目の病院の話をしたところ、それは利益体質すぎますねと笑っていました。

良い医者は探せ

違和感として感じていた「裂肛痔ろう」という診断についても、実際に触診した結果間違いないとのことでしたが「この状態であれば、50%で治る可能性があります」と提案が異なり、抗生物質と整腸剤を処方されました。

大腸検査はしなくていい、そして手術がいらなくなるかもしれない!?と、正直驚きを隠せませんでした。

結果として、私は半年ほどかけて手術をしなくてもいい状態まで回復することができました。といっても、さきほどの抗生物質と整腸剤の処方は3週間分程度で、後は食生活と運動の習慣、生活習慣の改善を行っただけです。

本当に良い医者は、患者自ら治す力を最大限活用してくれます。ただ、こういった医者は自ら進んで見つけるしかないのかもしれません。

さいごに

医薬業界で働く私がまさか「痔ろう」と診断されてしまう日が来るなんて、あのころは思ってもいませんでした。

医薬品と医療行為について、病気を治す唯一の術と思っていましたが、完ぺきなものはない とあらためて感じます。医者を含めてすべて人ではないかと思うのです。親身になることも大切ですが、最良の提案を利害を抜きに享受してくれる人に出会えることが重要です。

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